亡くなった父に1000万円の銀行借入れがあります。母と弟から、私がすべて相続するように言われていますが・・・

資産のように遺産分割の対象にはなりませんので、ご質問のケースであなたが全額を相続したい場合、以下の手続きを踏む必要があります。 ①相続の開始により、お母様が500万円、あなたと弟さんが各250万円の債務を当然に相続する被相続人が生前に負担していた債務も相続の対象となります。債務の内、金銭の 支払いに関するものについて民法は、相続人全員(相続放棄【参考:遺産が債務超過!】をした者は除きます)に対し、法定相続分の割合に応じて当然に分割して承継されると定めています。

②あなたが、お母様と弟さんの相続した債務を免責的に引き受ける

③銀行に、②の債務引受を同意してもらう 免責的債務引受により、お母様と弟さんの支払義務はなくなりますが、この契約は債権者である銀行の同意が条件となりますので、銀行が同意しない限り債務引受の効果が生じない点に、ご注意ください。 仮に、この1000万円を担保するために抵当権が設定されている場合は、債務者が変更したことに伴う変更登記手続きも必要となります。なお、債務者変更登記 手続きを行うためには、抵当権が設定されている不動産の相続登記が完了している必要がある点にも、ご注意ください。

また、事業資金の借入れなど、継続的な取引が見込まれる場合によく利用される 根抵当権が設定されている場合で、債務を相続されるご質問者が今後もこの根抵当権を利用して銀行から新たな融資を受ける予定がある場合には、相続開始後六 か月以内に所定の変更登記手続きを行う必要があります。特に、お父様が事業経営をされていたような場合には、お父様名義であった不動産の登記事項証明書を確認し、根抵当権設定登記の有無を確認されるとよいでしょう。