父の相続手続きを進めていたところ、父が幼い頃に認知した子の存在が発覚しました。どのように対応すればよいでしょう?

被相続人が遺言を遺されていればよいのですが、そうでなければ遺産分割協議をしなければなりません。

相続手続きを進めていると、見たことも聞いたこともない相続人が発覚することもあります。ご質問のような認知のケースもそうですし、知らない間に縁組の届け出がなされていた養子の存在が発覚することもあります。

被相続人が遺言を遺されていればよいのですが、そうでなければ遺産分割協議をしなければなりません。遺産分割協議は相続権のある方が全員で合意しないと成立しませんので、このような相続人に対しても手続きへの協力を求める必要があるのです。

しかし、ご質問のような認知を受けた子の場合、幼いころに施設に預けられたまま一度も顔を見た記憶はない、産まれてすぐに養子に出され養子先でも不燗な生活を強いられたなど、亡くなった親御さんに対する否定的感情を強くお持ちのケースは少なくないでしょう。このような場合に、一方的に遺産分割協議案を郵送し署名押印を求めようとしても、手続きに協力いただけないことは目に見えています。

おそらくこの方は、親御さんが亡くなられた事実すらご存知ないでしょうから、まずは他界した事実をお知らせし、お墓を訪ねていただくお願いなどをするところから始めてみてはいかがでしょうか?

協議案を送付するとしても、遺産目録を作成し、遺産の評価額が分かる資料(不動産の登記事項証明書や評価証明書、預金の残高証明書等)や法定相続分の分かる相続関係説明図などを資料として同封し、法定相続分に見合う程度の遺産を相続いただくか、あるいは同程度の代償金の支払いをするなど、受け入れやすい案を提示するのが妥当でしょう。

どうしても協議ができなければ、家庭裁判所の調停を利用することもできますので、あきらめずに手続きと向き合ってください。